絶対やせられるダイエットセラピー(食事療法)

食べる量は同じ！しかし、肉はげっそりこける！
基礎消費量とは私たちの体が生命を維持するため必要な最小限のエネルギーを言います。心臓を動かし、呼吸をするようにして、体温の維持、脳が活動をするようなど必要な生命維持のためのエネルギーです。私たちが使うエネルギーの中、基礎消費量が占めるエネルギーは約70%に達します。基礎消費量は人により差があります。基礎消費量が高いということはそれだけエネルギー消費がうまくいくという意です。同じ量を食べても太りにくい体質になることを言います。

基礎消費量の計算式
男性　：　[293 - (3.8 X年齢) + 456.4 X身長(m)+ 10.12 X体重(kg)]
女性　：　[247 - (2.67 X年齢) + 401.5 X身長(m)+ 8.60 ×体重(kg)]
小児や青少年時期には身長と体重が急に変動するので成人に適用される上の公式を使用のはできません。

上の公式を見ると体重変化なしの男の年齢が一歳増えるごとに3.8kcalずつ基礎消費量が低くなります。
女は2.67kcalずつ基礎消費量が低くなることになります。しかし、基礎消費量は色々な要因によって変わります。すなわち年齢、性別、体重、身長の他にも筋肉の量や人種によっても差が出ます。

基礎消費量を増加させる要素
1)同じ年齢でも体の大きさ、面積の大きさにより基礎消費量が変わる。
2)筋肉が多いほど増える。
3)男が女より基礎消費量が高い。
4)成長がはやい時期は基礎消費量も高い。
5)栄養不良の人は基礎消費量が低い。
6)体温が高いほど基礎エネルギー代謝量は増加する。体温が1度あがると基礎消費量は13%増加する。
7)妊娠と授乳期には基礎消費量が増加する。
8)ストレスが多い時、基礎消費量が増加する。
9)寝る時は10%程度減る。

遺伝子と性別(男が高い)など、先天的な要因もあるが、甲状腺ホルモンやアドレナリン、年齢、体脂肪率、体温、体表面積など生体的な要因も影響を及ぼします。また、食生活と運動、外部温度などのように後天的・環境的な要因も基礎消費量を変化させる要因になります。

よくダイエットはお腹がすいていることと誤解する場合があります。飢える場合、私たちの体は危機感を感じて生命を維持するための手段として基礎消費量を落とします。食事量を過度に減らすダイエットの後、リバウンドがよく起きるのも基礎消費量の低下と関係が深いです。
運動はそれ自体でエネルギーを消耗するが、体脂肪量(筋肉、内蔵、骨、など)を増やして基礎消費量を高めていきます。筋肉量が多いほど基礎消費量が高まるので、筋肉量を増やすことが基礎消費量を増やさせる重要なポイントとなります。気温が上がったり下がったりしても私たちのからだは体温を維持するため、エネルギーを消耗します。

したがって基礎消費量を高めるためには、1日３食を定めた時間にきちんと食べて、普段適切な運動して体の筋肉量を増やすことが重要です。毎食500〜600kcalを越えない範囲で規則的な食事をするのを習慣化するようにします。